リンパスクールを受講し始めると、大抵の生徒さんは自然にサイズダウンしていきます。中性脂肪の数値が劇的に改善することもよくあります。
スクール中は施術の練習だけでなく、自分もモデルになってよくリンパを流してもらうこともありますし、練習のために、生徒さん同士でリンパを流しあったりもするからでしょう。
コツコツお風呂などでセルフリンパを続けて1年間で2サイズダウンに成功した人もあります。
ところが、いざ認定試験に合格してしまうと殆どの人が、施術するだけの人になってしまいます。
せっかくリバウンドの少ないリンパで流れる体質を作っても、徐々に浮腫んだり、ボディラインが緩んで元の木阿弥になることも。。。
そんな1人の生徒さんが緩んだ体型を元に戻すのに選んだのが30秒マシン、30秒ウォーキングを繰り返すという今流行の、サーキットトレーニング型のジムです。
半年以上続けたその結果、お腹のまわりは少し締まってきたようですが、あまり痩せたようには見えません。
逆に、肩から腕(上腕三頭筋)にかけてが異常に盛り上がっています。外から触れるとカチカチで、筋骨隆々になってしまっていました。
筋肉量が少なく、運動など何年もやらずにいて太ってしまった人であれば、身体を動かしさえすればある程度痩せるでしょうが、元々上背もあり骨太で筋肉量もある彼女は最も痩せにくい体質です。にも関らず、マシンを使う運動に力一杯取り組んでしまった彼女は、筋肉の使い方を間違えて、硬くてエネルギーが燃えない筋肉ー速筋を付けてしまったのです。
筋肉には、硬くて瞬発力はあるけれど脂肪燃焼力が弱い『速筋』と、持久力に優れ、脂肪燃焼力の良い、細くてしなやかな『遅筋』があります。
特に痩身に役立つお腹周りの筋肉を、速筋から遅筋に換えるために、脂肪だけでなく筋肉も同時に揉んだり、タッピングで振動を与えることで、効果的でリバウンドのない痩身が実現します。
多くの人が、スポーツで身体を動かそうとすると、瞬間的に筋肉を緊張させてしまい、速筋が鍛えられてしまうことに。痩身を考えるなら、激しい運動は避け、筋肉を緩めるストレッチやヨガなどがオススメです。
運動=痩せるという単純な図式は成立しないようです。