自宅サロンの集客は
特に他の業種とは大きく違います。

私自身、これまで多くのベンチャー企業で
立ち上げに携わってきましたが
ドリームヒントに所属してすぐは
それまでの経験がなかなか結果に結びつかずに
とても戸惑いました。

 

ここでは、そんな私が
ドリームヒントで多くの自宅サロンの開業と
集客を支援してきた経験から

実際にドリームヒントの集客にも効果があった
本当に試す価値のある集客方法をご紹介します。

自宅サロン特有の集客の難しさ

自宅サロンとは、自宅の一室を利用して
個人セラピストが開業したリラクゼーションサロンです。

個人が自宅で開業する、と言う時点で
他のどんな業種や、路面店サロンの集客とは
全く違った集客方法が必要なことが
ご想像いただけると思います。

まずは、自宅サロン特有の集客の難しさを
見てみましょう。

  • 露出の難しさ
  • プロとしての信頼の低さ
  • 立地や営業時間などハンデの多さ

露出の難しさ

先にもお伝えした通り、自宅サロンとは
セラピスト自身の自宅の一室を
リラクゼーションサロンとしてお客様に解放するものです。

 

そう。セラピストの自宅なんです。

 

と言うことは、セラピストだけでなく
セラピストの家族も共に暮らしています。

 

サロン住所=セラピスト個人の住所

 

「集客」として戦略を考えた時
これは、弱点以外の何者でもありません。

 

特に、年頃の娘さんがいらっしゃるセラピストさんは
自宅サロン開業の時に、住所をどこまで公開するのか
それはそれは悩まれます。

だって、あなただったら
ホームページやチラシに

「住所はご予約時に個別にお教えします」

なんて書かれていたら
やっぱり躊躇しますよね?!

 

更に、集客にSNSやブログを活用するのは
今では当然の方法ですが

この時にも、自宅の写真をどこまで掲載するのか
それはそれは悩まれます。

 

セラピストさんによっては、ご家族
特にご主人から

「頼むから、インターネットとかチラシとかはやめてくれよ」

と釘を刺されるセラピストさんも少なくありません。

 

そりゃそうですよ。

私も、突然親の仕事のために
自宅の住所や写真をあちこちにばら撒かれたら
良い気分がするわけがありません。

 

こうして、ただでさえ認知度が皆無の自宅サロンは
集客のためにメディアに露出しようとしたとしても
そのハードルは、路面店サロンには無いほど高いんです。

露出が難しいのであれば
集客のハードルは何十倍にもなります。

プロとしての信頼の低さ

あなたにとって、自宅サロン開業までのプロセスは

スクールに通って、毎日必死で練習して
やっとの思いで認定試験に合格して
あれや、これや、頭を悩ませながら
やっと開業にこぎつけた

こんな感じでしょうか。

 

ところが、このプロセスは
周りの友人・知人にとってはこんな感じです。

何か新しい習い事を始めて
タダでやってくれるから時々協力して
あれよ、あれよ、と言う間に
いつの間にか開業していた。

 

これが、周囲の人たちが
なかなか誰かを紹介してくれたりしない
大きな理由のひとつです。

だから、ある日突然始めた習い事が
いつの間にか「プロだから」とお金を取られる様になったら

「いやいや、昨日の今日で、誰がプロだよ」

って、突っ込みたくなっても
応援して、知人・友人に宣伝してあげよう、なんて
よほどの理由が無ければ思わないものです。

 

これが、開業前にセラピストとして
どこかのサロンに勤務していた
現役セラピストさんだったとしても
周囲の人たちにとっては

何か美容系のバイトをしてたのが
突然なにかの資格をとったと思ったら
いつの間にか開業していた

くらいにしか思われない。

 

私たちが思っているよりも
人は自分以外の人の人生に興味は無いものです。

だから、自宅サロンの開業が決まったとたんに
突然集客に必死になっても
周囲の理解も協力も得られないどころか

それまで築いてきた信頼関係まで
崩してしまうことだってあるんです。

立地や営業時間などハンデの多さ

通常、店舗を借りて出店する場合

  • ターゲットが多く集まる場所に店舗を構えて
  • ターゲットが通いやすい営業日時に店員を雇って営業して
  • ターゲットが多く目にする立地に大きな看板を出して

と、とにかくお客様にしたいターゲットとの
接点を一つでも多くしていくために
店舗の立地や営業時間から、人件費などの経費まで
全てを戦略的に使っていきます。

 

それが、自宅サロンはどうでしょうか。

 

先にもお伝えした通り
自宅サロンは、セラピストの自宅です。

稀に、転居を機に開業する方もありますが
開業のために転居できる人はまずいませんよね。

立地も、大きな通り沿いではなく
一日に数えるほどしか人が通らない住宅街だったり
初めての人が必ず迷うほどの袋小路だったり。

 

次に、営業日時。

自宅サロンの開業準備」でもお伝えしましたが
自宅サロンの場合、営業日時はセラピスト自身や
家族の生活に合わせるべきです。

 

だって、自宅ですから。

 

どんなにお客様から要望があったって
夜遅い時間に自宅にお客様を受け入れることは
家族やご近所への迷惑にもなりかねません。

また、自由にお休みできないのなら
苦労をして自宅サロンを開業する意味がありません。

 

だって、セラピストはあなた一人ですから。

 

休日出勤できるセラピストを雇うわけじゃない。
休日営業するには、あなたの休日を捨てるしか無いんです。

 

最後に、看板。

一般的に、自宅サロンを開業する時に
大きな看板を掲げることはほとんどありません。

ドリームヒントでも、賃貸マンションを利用している
四日市校には大きな看板がありますが
自宅サロンである清須本校には、2016年に
ようやく小さな看板がつきました。

看板については、次の章で
もう少し詳しくお伝えしますが
大きな看板が設置できない事は
集客の観点からは大きなハンデです。

自宅サロン開業時にできる集客法

この様に、自宅サロンはハンデのオンパレードですから
おうちサロンの集客セミナーに参加される方の中には
「もうダメじゃ〜ん!」と諦めかける方も少なくありません。

 

でも、ダメじゃ無いんです!

 

紹介や口コミだけで、
ベンツに乗るくらい稼いでいる自宅サロンオーナーさんや
何人ものセラピストを雇っている自宅サロンオーナーさんが
実際にたくさん存在しています。

ドリームヒントは、紹介や口コミだけでなく
ブログとホームページ、SNSだけで
毎年多くの生徒さんが入校されています。

 

ここからは、私たちドリームヒントや
ドリームヒント出身のセラピストさん達の中で
自宅サロンを成功させているセラピストさん達も実践している

自宅サロンの開業時からできる
集客方法をお伝えします。

自宅サロンの集客は、まずパンフレットから

自宅サロンを始められる時は
どうしても印刷物を作ることを躊躇される方が多いです。

印刷屋さんに頼んだり、印刷データを作ったり
原稿を考えたり、写真を撮ったり
とにかく印刷物を作るのを敬遠する理由を挙げたら
キリが無いくらいです。

でも、印刷物、特にパンフレットは
お金と時間と労力を使うだけのメリットがあるんです。

  • 印刷物はWEBより信頼度が高い
  • 印刷物は情報の保有時間が長い
  • 印刷物があると紹介しやすい

どうですか?

こんなにメリットがいっぱいあるのに
作らないなんて本当にもったいない!

 

特に、開業間もない自宅サロンにとって
セラピストの知人・友人の紹介は
唯一、高い成果率が出せる有効な集客方法です。

そんな時に、パンフレットが無ければ

  • サロン名
  • サロンの場所
  • サロンの営業日時
  • サロンの連絡先

これらの情報の全てを
紹介者である知人・友人の記憶力に
任せることになるんです。

 

ね。パンフレット、必要ですよね(笑)

自宅サロンのホームページは掲示板

一昔前、私がホームページデザインを始めた頃は
「ホームページはオンライン版カタログだ」
と言われていました。

今も、同じ様に、カタログ的に
一度作ったら、何ヶ月も、何年も、何も変わらない
そんなホームページを多く見かけます。

 

私は、集客支援をしている自宅サロンオーナーさんに
「自宅サロンのホームページは掲示板です」
とお話ししています。

 

今はもう、都会では珍しくなったかもしれませんが
昔は町中、色んな場所に掲示板がありました。

住宅街を歩けば、あちこちに掲示板があって
「今年の夏祭り」のポスターが貼ってあったり
「今月のゴミの日」の日程が貼ってあったり
「空き巣被害多発!」と啓発ポスターが貼ってあったり
(清須本校の周辺は空き巣が多いので…)

駅の掲示板には、駅を通りかかった人たちによる
「先に行きます」と待ち合わせ相手へのメッセージや
「ハンカチの落し物がありました」と落し物のお知らせや
「痴漢は犯罪です」と啓発のポスターなど
様々なメッセージが発せられていました。

この様に、掲示板に掲示されている情報とは
その前を通りかかった人だけをターゲットにして
とても直接的なメッセージばかりです。

 

ホームページも同じです。

ホームページとは、多くの人が行き交う
インターネットという広い世界の中で

たまたまその前を通りかかった人たちだけに向けた
とても限定的な情報の発信場所です。

だからこそ、その自宅サロンについて
そして自宅サロンを経営しているセラピストさんについて
一期一会で通りかかった未来のお客様に
直接的にメッセージをお送りするチャンスの場なんです!

 

それを、全く更新もせずに
カタログ用の綺麗な写真が並んでいるだけの
何のメッセージもないホームページは

たまたま通りかかった街角で目にした
ボロボロの手書きの紙や、色あせたポスターばかりが
貼り付けてある掲示板と同じなんですよ!

そんなホームページを放置するくらいなら
「メンテナンス中」で電話番号だけ載せておく方が
よっぽど集客力があると思います。

自宅サロンのブログは雑誌

最近では、開業準備の手順の中に
「 ステップ●:ブログを開設する」
と書かれていることが当たり前になってきました。

しかし、何も考えずに
ただ無料ブログでサロン名のタイトルをつけただけで
ブログから集客ができる時代は
とっくの昔に終わっています。

 

そもそもブログとは、WEBログの略で
「WEB上の記録」という意味があります。

ですから、ブログは記録を残しやすく
更新しやすく作られています。

ひと昔前に、ブログが始まったばかりの頃は
自分の趣味の内容を記録に残したり
自分のペットの様子を記録に残したり
(私もやってました!)

ブログ=日記
というイメージを持っていらっしゃる方も
多いかもしれませんね。

 

だからなのか、自宅サロンのブログの多くが

  • 今日のランチ
  • 今日のお客様
  • 今日のお花

みたいな記事がほとんどで
どのブログを見ても、ほぼ同じ内容です(笑)

今日あなたが食べたものや
あなたのお客様の小さくなったお尻や
あなたのお庭のお花を見せられても

あなたに会いに行きたいとは思いませんよね?!

 

私は、集客支援をさせていただいている
自宅サロンオーナーさんには
「自宅サロンのブログは雑誌です」
とお話ししています。

どうしても日記や新聞的に使ってしまいがちなブログですが
私は、自宅サロンのブログは雑誌だと思っています。

サロンオーナーさんが編集長となって

  • 様々な特集について語ったり
  • お客様や同業者と対談したり
  • お客様の質問にお答えしたり

自宅サロンに関わる情報だけでなく
そこに集う人たちのこと
そこで流行していることや
最近のお客様に共通する話題など

自宅サロンに行ったことのない人にまで
自宅サロンの雰囲気(ここで言う雰囲気は
部屋の雰囲気ではなく、集う人々の雰囲気)を
存分に味わえるものであるべきだと思います。

 

例えば、ドリームヒントのブログは「コラム」としていて
セラピストスクールやリンパや健康について
興味があったり、学びたい、と思っている人たちに向けて
記事を書いています。

だから、毎日は更新していません。

でも、ホームページへのアクセスのうち
80%以上がコラムからのアクセスになっています。

 

自宅サロンのブログが、日記や新聞じゃなく
雑誌の様になっていけば
セラピストさん一人一人の個性が出て
記事を書く方も、もっと更新が楽しくなると思います。

自宅サロンの看板は集客用じゃない

一般的に、看板は新規集客のためにあります。

より多くの人が通る道沿いであれば
看板を出すだけでとんでもない金額がかかります。

ですから、貸店舗を借りてお店を出店する場合は
お店の立地自体を、ターゲットが集まる場所を選ぶことで
わざわざ看板代をかけることなく
ターゲット顧客に看板を見てもらうことができます。

 

でも、自宅サロンは少し違います。

まず、立地的に、人がわんさか通る場所に
自宅サロンがあることは、まずありませんよね。

だって、自宅サロンですから。

 

ドリームヒントの清須本校も、住宅街の真ん中で
車にとっては抜け道なのですごいスピードですし
一日に数人しか前を通ることはありません。

だから、大きな看板を掲げたところで
それが集客に結びつくことはまずありません。
逆に、ご近所さんに不審がられるリスクの方が怖いです(笑)

 

ただ、住宅街の真ん中ですので、今の小さな看板を出すまでは
前まで来ているのに、場所がわからずそのまま帰られてしまったり
「もうやってない」と勘違いされてしまったりしていました。

ですから、自宅サロンにとって
看板は集客用ではなく

看板=既存顧客への目印

だと思います。

 

自宅サロンのお客様は
通い始めは一生懸命に調べて来てくださいます。

今はカーナビやスマホの地図などで
ほとんど迷わず来ていただけます。

反対に、リピートのお客様は、慣れている安心感からか
道に迷われるケースが非常に多いです(笑)

特に、しばらくぶりに来られた既存顧客にとって
よく似た家が立ち並ぶ住宅街は、迷路の様で
「看板が見えて安心したわ〜」とおっしゃっていただくこともあります。

 

自宅サロンにとって、看板は必須ではありません。

開業したてのうちは特に、ほとんどが知人・友人やご紹介ですので
ほとんどのお客様が近隣住民ですから、迷うことは少ないでしょう。

逆に、開業からしばらくして
オンラインやチラシからの集客が増えてきたり
来客が多くてご近所で噂になりだしたら
そろそろ看板の掲示を考えられたらいかがでしょうか。

自宅サロンに名刺は重要じゃない?

自宅サロンの集客では、パンフレットやホームページにお金をかけても
名刺はご自身や娘さんに、適当にパソコンで作ってもらったり
ホームセンターで名前と住所、電話番号をテンプレートに入れるだけの
お値打ちな手段を選びがちです。

 

先に「自宅サロンの集客は、まずパンフレットから」
でもお伝えしましたが、

パンフレットは、直接お渡しした方だけでなく
その方から他の方の手に渡ることも多く
パンフレットだけが一人で営業マンの役割をしてくれます。

 

反対に、人にもらった名刺を、お友達に見せる人はいませんよね(笑)

「名刺って、自分で手渡せるんだから
パンフレットほど大事じゃないでしょ」

でもこれって、大変な勘違いで
絶好のビジネスチャンスを棒に振っているんです!

 

想像してみてください。
多くの経営者が集まるパーティーでのことです。

 

初めて会った方に「名刺代わりに」と
経営されている会社のパンフレットを手渡された

その後、他の方と名刺交換したら
ユニークなキャッチコピーと屋号が書かれていた

 

あなたなら、どちらの方のお仕事に興味を持ちますか?

 

初対面の方にパンフレットをお渡しするのは失礼ですが
名刺一枚でお渡しした方の記憶に残ることができたなら
そこから先、様々な展開が生まれる可能性があります。

たかが名刺、されど名刺。

あの小さな紙切れに、何を、どう掲載するか。
デザイナーの腕の見せ所でもあるんですよね。

ぜひ、記憶に残る名刺を作り上げてください。

自宅サロンに集客できるブログ記事の書き方【入門・中級・上級の3段階で解説】サロン集客できるブログ記事の書き方【入門・中級・上級の3段階で解説】

自宅サロンの集客は開業時が肝心!

自宅サロンを開業すると、しばらくは
お友達やお知り合いが、数回はお越しくださいます。

ドリームヒントの校長は、自宅サロン開業1〜2年の
初期のお客様を「ご祝儀客」と呼んでいます。

でも、ご祝儀客は長くは続きません。
(結婚祝いを何度もお渡しすることはないですもんね 笑)

 

そうして、2年、3年と、お客様が減り出すと
あちこちの集客セミナーに参加しはじめます。

ブログが良い、と言われればブログを作り
営業さんに勧められるままに、クーポン雑誌に掲載して
順調なセラピスト仲間の紹介で、新商品を仕入れたり

お客様が減った分、時間とお金を費やして
売れる方法や商品を探し歩く日々。

 

スクールに通って新メニューを追加しても
技術が熟成してお客様にご満足いただける様になるまでには
時間と経験が必要ですよね?!

集客も、同じです。

今日、ブログを始めても、明日から問合せは来ませんし
昨日Facebookでキャンペーンを宣伝したからって、
今日電話が鳴り止まなくなるわけではありません。

どんな集客方法も、誰かの目にとまって
その方がお問い合わせやご予約までこぎつけて下さるまでに
数ヶ月、数年と、時間がかかるものです。

今日発信して、明日問合せが入る様になるまでには
あなたの集客システムも熟成が必要なんです。

 

だからこそ、私は
開業して、ご祝儀客で忙しい時期にこそ
これから集客に使っていく商材を集めていただきたいんです。

開業したてのお客様は、お友達やお知り合いばかりですので
写真や感想、インタビューなど、協力もお願いしやすいですし
内容も、ただの一見さんよりも真剣に答えてくれます。

「開業したてにお友達に渡したパンフレットで
数年後に新しいお客様からお問い合わせがあった」

なんて、珍しい話ではありません。

開業したての時こそ、集客について学び始める良いチャンスです!

自宅サロンの住所公開の危険性を減らす方法【具体的なセキュリティ対策つき】自宅サロンWEB集客で住所公開の危険性を減らす方法【具体的なセキュリティ対策つき】